【中華蕎麦 蘭鋳の味玉そば】繊細に煮干香る職人技な1杯
2019/09/23
中華蕎麦 蘭鋳(らんちゅう)-方南町
中華蕎麦 蘭鋳と言えば、ニボラーで知らぬ人はいない存在。言わずと知れた超有名店だが、私的には未だ未訪問だったラーメン店。
40になってもまだまだ青二才、食せないラーメン数知れずでも気負いない。しかし、年齢的に勢いない!
年齢には勝てないのか、食べたら食べただけ太る今日この頃。食べたいラーメンは無数にあるが、昔ほど食べれないのが悔しいっす。
そんなことをブツブツと呟きながら蘭鋳に到着。お店の近くに行くと、ほんのり煮干の香りが漂ってくる。これだけでテンションが上がるのが煮干好きの性。
環七沿いにある蘭鋳
中華蕎麦 蘭鋳は方南駅から徒歩5~10分くらい。環七沿いに位置し、隣りには昔ながらの薬局がある。行列があるときは入口から薬局と反対側に向けて並び、角を曲がって行く。
この日は金曜日の昼過ぎ。早い時間は並びが長かったので、少し時間を置いて再訪。すると、ちょうど並びはゼロ。店内に入り間もなくすると、後続にドンドン行列ができ、気付けば角を曲がっていた。
並びが消えたのは、たまたま運が良かっただけみたい (^▽^;)
醤油ラーメン流しのシンプルなメニュー
中華蕎麦 蘭鋳の普段のメニューは、
- 中華そば 800円
- 味玉そば 900円
- 大盛 100円
- つまみ 300円
- エビス中瓶 500円
と男気を感じるラインナップ。
ちなみに、G.W(ゴールデンウィーク)限定で塩ラーメンをやるのが蘭鋳の慣わし。もち食べたことないですが、煮干の出し方が変わり、麺も塩用となる。そして、海苔があおさ海苔に変更となるという。
それにプラスして年末には年越しそばなるメニューも登場するらしい。どちらもタイミングが合えば是非食べてみたいもんだ!
中華蕎麦 蘭鋳は先払い方式を採用しているので、カウンターのところにお金を置くと、ステンレスの小銭置きみたいなところにお釣りが置かれる。
今回の注文は、少し豪華に味玉そば800円。
寡黙に厨房内で1人で作業する店主に伝え、ゆっくりラーメンを待つ。孤高のラーメン職人である店主は、少し人見知りをするのか、愛想なさげに注文を受ける。
ツンデレというべきか、なんと言うかデレはないのだが、ラーメンを食べてニンマリという感じにはなるんで、ツンデレで良いだろう。
ペラペラ店主と喋りながら食べるラーメンも良いが、たまにはお茶のように静かに味わいたくなるときもあるもので、その店その店のキャラで無愛想でも全然問題なくなるから、ラーメンって不思議な食べ物やと改めて思う。
中華蕎麦 蘭鋳は、茶道のようなにピリっとした空気が流れる店内と表現したら伝わりやすいかもね!
煮干香るステキな中華そば
注文してから15分くらいで登場した味玉そば。ビジュアルは派手ではないが、1本筋の通った男気ある景色を見させてくれる。
着丼後、煮干の香りが優しく鼻腔を揺らしてくれる。
これこれ、待っていたのはこれと、スープを飲んでみると、動物系に合わさる煮干の香りが上品に香る。ガンガンくるタイプではないが、存在感がしっかりしていると表現するのがピッタリであろう。
好きな煮干ラーメンは数多くあるが、(中華ソバ 伊吹・中華そば屋 伊藤・菜・麺やBar渦・煮干鰮らーめん 圓)そのどれとも違う感じでググッと香りを押し上げる。多重感はないが、しっかり重厚感を感じるのはラードの仕事であろうか?
めちゃくちゃ匠な技であるのは間違いない!
麺は、低加水で三河屋製麺の中細ストレートを使用。この煮干スープに低加水麺が良くあう。とある動画でここのラーメンを『ノーメイクの美人』と称していたが、まさにその通りだと感じる。
素材のうまみコクともに素晴らしい仕上がりになっている!
大きなレアチャーシューが輝くトッピング
トッピングで一際目立つのはレアチャーシューであろう。ピンク色に輝くチャーシューはスープに浸すとほんのり色が変化する。スープで火を通して味わうも良し、そのままレアの肉々しい食感を楽しむもよし、どちらも楽しめる感じとなっている。
味玉は、トロリ半熟でしっかりめな味付け。これがうまいのなんのって、蘭鋳は味玉マスト。海苔もネギもシンプルでGood!
煮干系の中では、突出したタイプではなく、全体がうまくまとまってる感じでした。玄人好み、通が好むタイプになってるので、煮干レベルがそこまで高くない人にとっては『雑味やえぐみ』と、とってしまいかねないこのジャンルだが、煮干が嫌いでなければ1度は食べておきたい1杯です。
ごちそうさまでした m( _ _ )m
中華そば 蘭鋳の店舗情報
中華蕎麦 蘭鋳
東京都杉並区堀ノ内2-13-13
TEL 03-6319-1045
※営業時間内でもスープがなくなり終了となることが多い。